無濾過

酒精強化ワインについて

酒精強化ワインとは醸造の最中にアルコールをさらに加えることで、アルコールの度数を高めたお酒で、アルコールを加える目的は腐敗、酸化の防止と、お酒の味わいに特徴を持たせることであり、有名なものにはスペインのシェリー酒、ポルトガルのポートワインなどが挙げられます。

これらの味の特徴としては、通常のものと比べて、甘みが強く、アルコール濃度も高いため口当たりがとろとろとした感じで、特に女性などに人気があり好んで飲まれる人が多いようです。

ワインという飲みものは、通常ブドウを潰したものに、酵母を加え発酵させて作るのですが、酒精強化したものは酵母を加え、ブドウの発酵が始まっている最中に同じブドウが原料のお酒であるブランデーなどのアルコールを加え、人工的に発酵を止めてしまうことでアルコールの濃度を高くして作られています。

通常のもののアルコール度数が10%~14%なのですが、酒精強化することによってアルコール度数を16%~22%というかなり高い数値にしているため、飲みやすいからと言ってどんどん飲んでしまうと、いつの間にか酔っぱらってしまい、意識を失ってしまうなどということになりやすいお酒でもあります。

酒精強化ワインは一般的には食前酒や食後酒として飲まれることが多く、食前酒としてアルコール度数の高いお酒を飲むことで胃に刺激を与え、食欲増進の役割をしたり、また食後酒は、別名デザートワインと呼ばれているように、大変甘口でアルコール度数の高いお酒として好んで飲まれおり、食後に甘口のものを飲むことで、食後の満足感をさらに高める役割を担っています。

甘口の酒精強化ワインは料理の甘味料として料理のソースなどに用いられることや、デザートの風味づけに使用されることも多いようです。

このようにアルコールを加えて作られる酒精強化ワインは、風味や味に種類ごとの特徴があり、また地域ごとに様々な作り方が存在し、味もそれぞれ違うため、古くから特にヨーロッパなどでは人々に愛されているお酒です。